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様々な要因のある鬱病 ~ マインドコントロール術 ~

生きているのが苦しい病気

病院を受診する必要の目安

元気になる

鬱病は、気がつかないうちに発症したり、症状が進んだりしやすい病気です。それは、鬱病の症状があっても、今自分には心配事があるからストレスで落ち込んでいるのだとか、更年期のせいだなどと誤解してしまうことが多いためです。そこで、鬱病の診断の目安を知っておけば、症状が進む前に病院を訪れることができます。鬱病で受診する病院は、精神科や心療内科、メンタルクリニックなどです。鬱病の診断の目安とは、次のようなものです。まず、ほぼ毎日よく眠れていないとか、あるいは眠りすぎてしまうということです。それから、ほぼ一日中、気分がひどく落ち込む抑うつ状態になったり、またはイライラしたりするということです。以前は楽しめていたことが全然楽しくないとか、何にも興味が持てないというようなことも含まれます。ひどい無気力状態や、自分に対する無価値感に悩むこともあります。そして、別に食生活を変えたわけでもないのに、体重が急に増えたり、逆に減ったりすることです。最後に、特に重要なこととして、死について繰り返し考えるようになるということが挙げられます。これは自傷行為という形で現れることもあります。以上のような状態になったときは、早めに専門医に相談しましょう。

患者が増えている理由

鬱病の患者は年々増えているといわれています。厚生労働省の発表によれば、鬱病患者はこの四半世紀の間に6倍以上も増加したとされています。その理由としては、ひとつには鬱病という病気についての認知度が増したということが考えられています。また、先に述べたような鬱病の診断基準が明確になったことで、鬱病という診断が客観的にわかりやすい形でつけられるようになったという要因も挙げられています。昔は、鬱病で精神科を受診するというのは、大多数の人にとって今よりずっと心理的抵抗の大きなものでした。しかし、製薬会社が画期的な抗うつ剤を開発したことにより、鬱病についての啓蒙活動がメディアを通じて活発に行われるようになりました。そのような広報CMが珍しいものでなくなるにつれ、人々の心理的な抵抗感も大きく軽減され、結果として精神科を受診しやすくなったのだと考えられています。また、インターネットの普及により、人と人とのコミュニケーションの形が従来と比べて大きく変わったことが、鬱病患者の増加の要因だとする説もあります。